TKの山とか日常、時々虫取り

山行記を書くために始めました。色々書いてみたいです。

John Muir Trail セクションハイク山行記:Mono登山口 ⇒ 4km先の道端(登山1日目)

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nature-enjoy.hatenablog.com

この記事の要約

 ついに登山道に足を踏み入れたTK。日が落ちるまで約2時間の間に可能な限り進むことを決意するが、重い荷物・大量の蚊にわずか4km前進したくらいで心を折られる。なんかむしゃくしゃしたので、その場でテントを張りふて寝することにした。頑張れ!明日の自分!

 

1日目の行程

 1日目は難所は無いが行動時間が短いため、距離を稼ぐことがポイントとなる。結果的には予定より進めないのだが。

 

山登りスタート!

 ついに登山道へ足を踏み入れる。John Muir Trail本線に合流するまでの2日間、この名前もよくわからない道を歩くことになる。
 道の両脇には松の針葉樹林が広がり、その隙間からは急峻な山々が顔を覗かせている。そして地面に目を向ければ、草原の中を小川がこうこうと流れていた。しばらく歩いていると、右手から何やら物音が。見るとオグロジカだろうか、私の気配を察知し、黒い尾をピョコピョコさせながら走り去っていた。
 こんな景色はカナダ以来、3年ぶりだ。雄大な自然・豊かな生態系に圧倒されながらも、その中に自然と自分が溶け込んでいくのを感じた。

楽しい記事はここまで、ここからは辛い話

 現在の時刻は17:30。明日のためにも、日が落ちる前にできるだけ距離を稼ぎたい。そんな私の足を鈍らせる2つの問題に、出発から30分で直面してしまった。

 1つは荷物の重さ。日本を出国した時には23kgだったが、追加の食料 + 2Lの水でさらに重さを増していた。恐らく30kg近くはあったんじゃなかろうか。これほどの荷物を背負っての登山はこれが初めてで、しかも標高は開始時点で3000km付近。荷物が重いせいか空気が薄いせいかはわからないが、少しの登りで息も絶え絶え、少し頭痛も感じてきたのを覚えている。歩き続けるのはかなりしんどくて、途中所々立ち止まってしまった。そしてそれを狙い撃つかのように、2つ目の問題が襲ってきた。

 蚊があまりにも多い。歩いていても十数匹の蚊が纏わりつき、足を止めれば服の上から体全体を刺してくる。虫除けは必須との話はあらかじめ知っていたが、買うのをすっかり忘れてしまっていた。途中すれ違った下山している親子に、虫よけスプレーをおねだりすればよかったと後悔。

 そんな調子で美しくも苦しい登山道をテクテクあるいていたが、4km程で心の限界が来てしまった。ヨセミテ国立公園は登山道から30m程離れていれば、どこでもテントを張ってもいいので、おもむろにテントの設営を始める。平地が無かったので傾いたテントとなってしまったが、無事設営修了。蚊が多いのであまり外には出たくなかったが、買っておいたステーキを食べるために外で調理。明日のバックを軽くするために、予定より多めに食事をとった。

 食事を終え辺りも暗くなってきたので、テントの中へ入る。
 う~~~~~~~~~~~ん、不安だ。明日はこの登山道一番の難所となるKoip Pass(約3800m)越えも控えている。この大荷物でそんな場所まで行くん?どうしてこんなことに...
 考えても仕方がないので、とりあえず寝て明日考えることにした。頑張れ!明日の自分!

左:うぉぉぉ針葉樹林 右:うぉぉぉ山と草原と小川
左:肉。美味しかった 左:お兄さん傾いてますよ

 

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書きあがったら貼ります